赤ちゃんが保育器から出て、簡易コットでの滞在が始まってからは赤ちゃんの成長がまた一歩進んだ気がしてうれしかったのもつかの間、赤ちゃんの母乳を飲む力はなかなか向上せず　眠たい赤ちゃんがどうしても起きないときは鼻からミルクを与える状態が続きました。母乳を少し飲ませることが出来ても赤ちゃんの体力が続かないのと私の母乳の量が少ないため最終的には鼻からミルクを足すという作業が定番にもなりました。これだけの作業で約1時間は毎回かかったと思います。
私の助産婦さんは赤ちゃんが退院するまで週に3－4度は電話もしくは私に会いに病棟に来てくれる状態で、ほとんどの会話は母乳についてでした。この頃あまりにも母乳が増えないので他のお母さんに母乳クッキーやサプリを勧められ挑戦したり、ラクテーション　コンサルサントとの面談で母乳記録をつけるようになりました。それでもあまり変化がなかったのでミルクを増やすための薬を服用する話になり、とりあえずやれることはすべてやろうと思い薬をGPに処方してもらうことになりました。この頃は母乳だけが病院にいる赤ちゃんのために出来る事と思い一生懸命になっていたと思います。それと同時にほかのお母さんの有り余った母乳を冷凍庫もしくは冷蔵庫で見るたびに、まさか自分が母乳でこんなにトラブルとは思ってなかったという気持ちがありました。